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冥界の主オシリス

欠けた体のドゥアトの主

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アフリカ
エジプト古代エジプト(エジプト)
エジプトアビドス(エジプト)
👑
ランク
冥界の王Lv. 97
☀️
階層
エジプト神系Lv. 94

イシスが継ぎ合わせたもの

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セトは櫃を取り戻し、こんどは体を切り刻む。断片の数は語り手による。プルタルコス(十八章)では十四、ディオドロス(第一巻二十一章)では二十六で、十六という異伝も伝えている。エジプトの史料はどれも数を挙げない。その場面を語らないからだ。セトは二片と隣り合わぬよう、それらをエジプト中に撒く。

イシスは妹ネフティスの助けを借り、国じゅうを歩いて拾い集める。一つを除いてすべて見つかった。欠けたのは男根で、ナイルの魚が食べてしまっており、彼女はその代わりに像を作る。葬送の呪術と、アヌビスの手になる最初のミイラ化によって、彼女は遺体に一種の生を返し、鳶に姿を変えて彼からホルスを、すなわち王位を求める後継者を宿す。なお、プルタルコスにおける遺腹の子はホルスではなくハルポクラテスであり、月足らずで生まれ脚が弱い。鳶の版はエジプトのもの、ピラミッド・テキストのものである。

しかしオシリスは戻らない。半ばよみがえっただけで、体は欠けたまま、二度と生者の世界を踏むことはできず、ドゥアトへ降りて、以後離れることのない玉座に坐る。彼がなおも在りつづけるすべては、坐ったままの在り方である。ただし一つだけ例外がある。しかもそれは彼の業ではない。毎夜、太陽の夜の旅の第六時に、ラーがドゥアトの底まで降りてきてオシリスの体と合一し、その合一から朝ふたたび日が昇るのである。彼が上がるのではない。ラーが降りてくるのだ。

手を触れずに司る裁き

二つの真理の広間で、オシリスは各人の死後の運命が決まる法廷を司る。死者は四十二柱の裁き手の前で、いわゆる否定告白、すなわち自分が犯していない罪の一覧を唱える。ついで心臓が天秤の一方の皿に、真理であり同時に世界の秩序でもあるマアトの羽根がもう一方に置かれる。心臓が軽ければ、死者は「声正しき者」(マアケルウ)と宣され、イアルの野に入る。罪の重みで傾けば、アメミトがこれを食らい、二度目の死、すなわち帰りのない滅びに遭う。

注目すべきは、この場面でオシリスがすることであり、それは何もしないということだ。天秤の指針を扱うのはアヌビス、判決を記すのはトト、刑を執行するのはアメミト、四十二柱は聞くだけである。オシリスは奥に、布に巻かれ、標章を胸の前で交差させて坐っている。その務めは行うことではなく、在ることだ。手続きが存在し、答えるべき相手がいると保証することである。

ここからエジプトで最も広まった葬制が生まれる。墓の文書で死者は、オシリスの前に出るとは言わない。自分がオシリスであると言い、神の名を自分の名の前に置いて「オシリス某」と記す。慈悲を乞うて祈るのではない。彼が渡ったものを渡るために、その身元を借りるのである。

アビドス、穀物、そして十九世紀の比較

その祭祀の中心はアビドスにあった。そこにある第一王朝の王墓、ジェル王の墓が千年後に神の墓所と読み替えられ、巡礼の目的地となったのである。コイアクの月には、その受難と死と勝利を再現する密儀がそこで行われ、また伝承が彼の背骨と同一視するジェド柱がそこで立てられた。柱を立てることは、彼自身を立たせることであった。

最も雄弁な儀礼は、最も慎ましいものだ。墓には神の形をした像が納められた。土と穀物を詰め、墓室の中で芽が出るように水をやったもので、これをオシリスの寝床、あるいは穀物ミイラと呼ぶ。ツタンカーメン王墓のような名高い墓からも見つかっている。オシリスは語られた約束ではなく、蒔かれた約束である。そしてその約束は世紀を追って広がった。古王国では王の特権だったものが、やがて儀礼の費用を払える死者なら誰にでも届くものになった。

流布した読み方について、一つ注意がいる。オシリスはしばしば「死して復活する神々」という一群の最初のものとされ、地中海の後代の神格を説明するとされる。だがその一群は古代のものではない。ジェイムズ・フレイザーが『金枝篇』(一八九〇年)で組み立てたものであり、今日のエジプト学はその系譜を支持しない。理由の一つは、オシリスがその図式の求める意味では復活しないことだ。彼は生に戻らない。下に留まり、死者に差し出すのは、共に出てくることではなく、共に留まることである。

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別名

"ウェネフェル"

遺物

象徴

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元素

肥沃な土

🔢

数字

14

🎨

緑と黒

🦁

動物

雄牛

印章:

アテフ冠天秤マアトの羽根亜麻の包帯

特性

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弱点

🧠

行動

🛡️

耐性

他の存在との関係

アトラスで見る

存在の起源の世界と、その次元の宇宙を旅しよう。

神話

📍 古代エジプト
📅 紀元前3100-30年頃

エジプト神話は、紀元前王朝時代からローマ時代にかけて3000年以上にわたり古代エジプトで発展し、ナイル川のほとりに住んだ文明と密接に結びついていた。その信仰は、maatの概念で表される宇宙の秩序が神々の働きと人間による儀式の履行によって保たれるという世界観に基づいていた。エジプトのパンテオンには数多くの地方神や国家神が含まれ、太陽と創造に関連づけられるラーや、復活と冥界の神オシリスが際立ち、イシス、ホルス、セト、アメンなどの他の神々も加わっていた。 神話の物語は、世界の起源、太陽の毎日の周期、死後の魂の運命を説明し、ナイル川流域の自然や天体観測の要素を取り入れていた。『死者の書』のような葬礼文書や神殿の浮彫が、これらの信仰を知るための主な資料となっている。公式の崇拝はエジプトのキリスト教化とともに衰退したものの、エジプト神話は美術・文学・西洋の想像力に永続的な影響を及ぼし続け、エジプト学における研究対象であり続けている。

出典

🏛️

ピラミッド・テキスト

作者不詳 · 紀元前2400年

古代エジプトの古王国時代の葬儀テキスト集で、儀式と宇宙神話を記録する。

🏛️

石棺のテキスト

作者不詳 · 紀元前2000年

中王国時代のエジプト葬儀テキストで、神話の拡大と神々の行為を記録。

📚

死者の書

匿名 · 紀元前1550年頃

古代エジプト新王国時代の死者を来世へ導く呪文集で、神聖な香りと再生を呼び起こす。

🎓

イシスとオシリスについて

プルタルコス · 西暦100年頃

プルタルコスによるエジプト神話とヘレニズム期の解釈に関する古典的研究。

よくある質問

オシリスの体はいくつに分けられたのか。

数は一つではなく、三つある。プルタルコス(十八章)は十四、ディオドロス(第一巻二十一章)は二十六とし、さらに十六という異伝も伝える。エジプトの史料はどれも数を挙げない。切断の場面を語らないからで、神話全体と同じくほのめかすだけである。よく繰り返される十四はプルタルコスの数であって、エジプトの数ではない。

心臓の計量のあいだ、オシリスは正確には何をしているのか。

何もしない。天秤の指針を扱うのはアヌビス、判決を記すのはトト、断罪された者を食らうのはアメミト、否定告白を聞くのは四十二柱の裁き手である。オシリスは奥に、ミイラの姿で、牧杖と殻竿を胸の前で交差させて坐っている。彼は司るのであって、裁くのではない。その役目は、手続きが存在し、答えるべき相手がいると保証することだ。

オシリスは死の神なのか。

通常の意味ではそうではない。誰も殺さず、誰も迎えに来ず、誰がいつ死ぬかを決めもしない。彼は死者そのもの、そこを最初に通った者であり、その務めは、その通過に手続きと出口があるようにすることだ。刑を執行するのはアメミトであり、死者を道すがら導くのはアヌビスである。オシリスはただ終わりに、坐っている。

オシリスは、後代の復活する神々の神話の源なのか。

これは近代の比較であって、古代の事実ではない。「死して復活する神々」という範疇はジェイムズ・フレイザーが『金枝篇』(一八九〇年)で立てたもので、後の研究は系譜としてのそれを解体してきた。表面の似かよいで、まるで異なる神格をひとまとめにしているからである。オシリスの場合、その似かよいすら成り立たない。彼は生に戻らないからだ。ドゥアトに留まる。それこそが彼を彼たらしめている。

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Bestiarypedia. (2026, August 28). 冥界の主オシリス. Bestiarypedia. https://bestiarypedia.com/ja/beings/osiris-lord-of-the-dead

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最終更新: 2026年8月28日